カメラを湿気から守る! 防湿庫を購入した話
寒く長い冬も終わり、春がやってきて、そろそろ夏の足音が近づいてきました。そうなると、カメラを持っている者として気になるのが『湿気』。この湿気によりカメラやレンズの内部にカビが生えてしまうと、写真の写りに影響が出てしまい、更に簡単に取り除く事ができません。
私は初めて一眼レフを買ってから2年半ほど経っていますが、今まで湿気対策をした事がありませんでした…(汗) ただ今回、改めて自分の機材を見直し、しっかりと湿気対策をしようと思ったので防湿庫を購入しました。
今回の記事では防湿庫を購入した経緯や、購入した防湿庫の簡単なレビューをしてみます。
防湿庫を購入したワケ
フルサイズ&大三元レンズの購入
3月下旬、発売日当日に届いたα7Ⅲ。そして、同時にFE 24-70mm F2.8 GMも購入しました。
porpoise-photography.hateblo.jp
どちらも新品で購入しましたが、その合計は数十万円もする代物です。「清水の舞台から飛び降りる思いでせっかく購入したのに、カビが生えたら…」と考えると夜も寝られません。しっかりと自分の財産、機材を保護するためにも環境を見直し、湿気対策をしようと思いました。
D5500のサブ機化
そして、防湿庫の購入に至った2つ目の理由が、今までメイン機として使用していたD5500がα7Ⅲの購入によりサブ機になった事です。サブ機になると、なかなか外に持ち出す機会が減ってしまいました。定期的に使用しているとカビもあまり生えにくいと言われていますが、サブ機となった今は使用頻度が減っています。下手すれば、数週間も家の中で眠っている状況です。私が初めて購入した一眼レフ、D5500にはたくさんの思い入れがあるので、これからも大切なパートナーでありたい。それが防湿庫の購入を後押ししました。
購入した防湿庫
上記のような経緯があり、防湿庫の購入を決めました。
あ、ちなみに数万円する防湿庫を購入した時の私の気持ちを置いておきますね(笑)
「これは生活必需品なんだ」って言い聞かさて、防湿庫をポチッた😂
— PORPOISE@Photo (@P0RP01SE) May 5, 2018
さて、一言で「防湿庫」と言ってもさまざまなメーカーから数多くの防湿庫が発売されています。その中で、私が購入したのがIDEXの『DS-63M』です。
防湿庫 DS-63M | カメラ・レンズの防湿庫はD-strage
「防湿庫」とググると検索結果に出てくるのが、2大メーカーである東洋リビングとトーリ・ハン。高品質である一方、それが故に比較的価格が高いです。
私は防湿庫の必要性を感じているものの、ある程度出費を抑えたいので、違うメーカーを探す事にしました。そして、いろいろと探しているうちに辿り着いたのが、IDEXでした。
IDEXはワインセラーも販売している企業で、更にのちほど紹介する防湿庫の機能や見た目にグッときたので、購入に至りました。
DS-63M簡易レビュー
それでは、実際に『DS-63M』が届いたので、スペックを見つつ簡単にレビューしたいと思います。
防湿庫 DS-63M | カメラ・レンズの防湿庫はD-strage
内容量
内容量は60リットルと小さ過ぎず大き過ぎず、ちょうどよいサイズ感だと感じました。スペック表にはカメラ本体収納目安として12~16台と書いていますが、あまり想像が出来ませんね(笑) そこで、自分が現在入れている機材類を書き出したいと思います。
- SONY α7Ⅲ
- Nikon D5500
- Nikon COOLPIX P900
- FE 24-70mm F2.8 GM (α7Ⅲに装着して保管)
- AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR (D5500に装着して保管)
- AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
- AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
- AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
- K&F Concept KF-882
- K&F Concept マウントアダプター
- ロワジャパン TC-2011
- 小物類 (予備バッテリー・ブロアー 等)
カメラ本体が3台、レンズが5本、ストロボが1つ、あとは小物類を入れております。それでもまだレンズホルダーにはかなりの余裕があります。また、他の段の棚も詰めて置けば余裕がありますね。
今後の事も考えたうえで、60リットルのサイズを購入した事は正解だったと思います。
防湿方式
防湿方式はペルチェ式を採用しています。さきほど紹介した東洋リビングとトーリ・ハンは乾燥剤式を採用しており、コチラとは違う方式になっています。
どちらも一長一短がありますが、説明すると長くなるので今回は省略します。個人的には、あまり神経質に気にする部分ではないかなと思います。
ちなみにIDEXのホームページでは、ペルチェ式と乾燥剤式の違いを下記の通り説明しています。
Q.乾燥剤除湿方式との違いは何ですか?
A.ペルチェ式も乾燥剤式も除湿効果は同じです。 乾燥剤方式とは文字通りユニット内にある乾燥剤に水分を吸着させて除湿を行う方式です。 但し、乾燥剤に吸着させた水分を取り除くため、乾燥剤を加熱する必要があります。 これに4時間或いは6時間毎に約30分間の加熱再生時間が伴い、この加熱再生時間内に扉を開閉すると、 除湿機能が停止していることで湿度が上昇し続け、湿度がなかなか下がりません。 ペルチェ除湿方式なら、加熱再生時間はなく、常に電子的にコントロールいたしておりますので安定した効果的な管理が行えます。 また、除湿スピードが速いのも特徴です。
デザイン
※映り込みが激しくて申し訳ないです…。
黒一色で統一されたデザインの防湿庫。家に置いても、インテリアの一部として成立しますね。
そして、個人的にお気に入りなのが庫内灯です。部屋の電気を全て消して庫内灯を点けると、カメラやレンズの輪郭が浮かび上がってきて高級感が半端ないです(笑) カメラを湿気から守ってくれるほか、所有欲も満たしてくれる防湿庫。この光景を見ると、「買ってよかった~」と改めて感じます。
機能面・操作性
私は湿度設定を40%にしています。たまに防湿庫の様子を見ているのですが、庫内湿度が41%になると自動的に除湿が始まるので、1%の差で除湿をしてくれると安心感がありますね。
鍵も付いているので、小さなお子さんがいる方も安心して使えそうです。
操作性に関しては、湿度設定や庫内灯の点灯を外側で操作出来るのがGOODです。他メーカーでは扉を開いて内側でしか操作出来ない物もあるようですが、扉を開けると庫内の湿度が上がるし、いちいち面倒ですよね。そういう面では、何気にこの操作性は気に入っています。
ただ1つデメリットを上げるとすれば、『DS-63M』の庫内にはコンセントが付いていません。付いてないとなると、防湿庫に入れた状態で充電が出来ない訳ですが、個人的にはそこまでの機能はいらないかなという印象です。湿度に対して神経質になり過ぎるのも良くはないと思うので…。
まとめ
梅雨に入る前に手に入れた防湿庫。現物が到着して、実際に使ってみると改めて購入して良かったと感じます。これがあるから絶対にカビが生えないという訳ではありませんが、少しでも対策する事は重要だと思います。そして、こうやってカメラの帰る場所があるという事も良いですね。
耐久性など、長い間使ってみないと分からない部分もあると思いますが、しばらく様子を見ながら使っていきたいと思います。