PORPOISE Camera Diary

何気なく過ごしている日常に溢れる沢山の“美しい”。そんな岩手県の日常風景を発信しています。

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「写真を“もっと”楽しく」

写ルンです撮影会 in盛岡市動物公園

今回は、みんな大好き!?「写ルンです」についてです。

2月の三連休中に、岩手県内のカメラ好き7人が写ルンですを片手に持ち、冬の臨時開園を行っていた「盛岡市動物公園」でさまざま撮影してきました。私は小学生ぶりに写ルンですを使ったのですが、久々に…そして一眼レフを持っているからこそ感じた事を書き綴りたいと思います。

 

 

 

そもそも「写ルンです」って??

 

俗に言う「使い捨てカメラ」の事です。小さくて簡単に使える事もあり、小学校の修学旅行で先生から渡された人も多いのではないでしょうか!? 少なくとも、私はコレを使いましたね…多分(笑)

その歴史は長く、1986年に販売が開始されました。その後、さまざまな種類が販売されたようですが、時代の流れとともに生産が縮小。現在では、3種類が販売されています。

 

①シンプルエース (27枚撮り・39枚撮り)

②1600 Hi・Speed (27枚撮り・39枚撮り)

③new waterproof (27枚撮り)

 

ただ、最近になって再ブームの流れが! フィルム独特の色合いや写り方に惹かれる人が多いそうです。確かに、最近はデジタルカメラが主流になっているので、フィルムカメラの魅力を再認識させてくれますね。

そうゆう事で、今回は「写ルンですで冬の動物園を撮る」というちょっと変わった企画に参加してきました。ちなみに、シンプルエースの27枚撮りを使用しました。

 

 

撮影前に思ったこと…

 

「動物園で撮影」と言うと、すぐに思い付くのが望遠レンズを使った動物の写真。その他にも、少し広角気味で動物園の雰囲気を写し取る…という感じでしょうか。

ただ、写ルンですはズームが出来ません。そして、広角気味(焦点距離32mm)です。…制約が多すぎる(笑)

今回、私は個人的に『写ルンですで“作品”と呼ばれる物を撮りたい』と思っていました。

となると、さまざまな制約が多い中で記録写真や説明的な写真にならないように気を付ける必要があります。そこで、思い付いた撮影パターンが以下です。

 

①ある程度、近い距離に居る動物を撮る

②動物と人物を絡めて撮る

③動物園内の風景を撮る

 

更に、その中で『ストーリー性』や『空気感』を出さねば“作品”と呼ばれる写真に近づく事が出来ないと思います。…一言で言えば、めちゃくちゃ難しい!!(笑)

 

 

いざ撮影開始…!!

 

今回は7人が参加しましたが、撮り方や構図などを固定概念にとらわれないように全員がバラバラに撮影をしました。

 

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(やっと写真が登場! 前置きが長くてすみません…。)

そうゆう事で、私も撮影開始!!

…と元気良くいきたいところですが、フィルムのためどう撮れているのか、上手く撮れているのかが今すぐに分かりません。(当たり前ですが)

更に、ファインダーとレンズの位置が違うため、ファインダーで覗いたまま撮れている訳ではないのです。そこが難しい所でもありますが、楽しい所でもありますね!

 

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今はこうやって、“写真”として撮影した物を見れているのですが、やっぱりフィルムはいいですねー!! 実は、デジタルカメラ(D5500)を持ってからフィルムに触れた事が無かったのですが、改めてフィルムの魅力を感じる事が出来ました。撮影後に、Twitterでこんな発言をしているくらいに…(笑)

 

 

それでは、さきほど上げた3つの撮影パターンでも撮ってみたので、写真とともに振り返ってみます。

 

①ある程度、近い距離に居る動物を撮る

 

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動物だけでなく、まわりの風景も入れて撮影した1枚です。ただ、あまり『空気感』が出ていないかも…?? 背景に柵が入ってしまった事で、動物園と言う現実味が出てしまったのかもしれません。

ちなみに、手前にも柵がありましたが、写ルンですを柵にピッタリ付けて撮影したところ見事に消えていますね。写ルンですは、カメラから1m未満の被写体はボケるという特徴がありますが、柵消しにも有効なようです。

 

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この写真は、お気に入りの1枚!! 左上に太陽があるのですが、「太陽に向けて撮影したらどうなるのだろう」という思い付きから撮影しました。現像してみると、想像以上に良い感じに…!! 太陽により発生したゴーストがサルと猿山を良い感じに演出してくれています。

その場で確認出来ないからこそ、現像後に喜びも一入でした!

 

②動物と人物を絡めて撮る

 

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こちらもお気に入りの写真です。アルパカに餌を与えている所を狙い撃ちしました。

ちなみに、現像後に参加者の方から「人と背景が同化していないのが良い」と言われました。…タシカニ。撮影する時にはあまり気を付けていませんでしたが、人と背景が同化してしまうと“写真”として成立しなかった可能性もありますね。そこにあるボード(?)ナイス!!(笑)

 

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次は、キリンと人の“親子”を対比して撮影した1枚です。ただ、その1文を付け加えないとパッと見ただけでは人に伝わらないような気もします。もう少し工夫が必要だったかもしれません。

 

③動物園内の風景を撮る

 

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動物園の魅力は『動物』だけではありません。山間にあるからこそ、自然が豊かです。

この写真は、枯れた紫陽花と真っ直ぐな道が印象的だったので、ローアングルからファインダーを覗かずに撮影しました。この道は奥に行くにつれて下っているのですが、この写真とは逆に、下から上に向かって撮影するとどう写っていたのかが今になって気になります。『真っ直ぐな道』が更に印象に残る1枚が撮れていたのかもしれません。

 

〈!!注意!!〉

動物に向かってフラッシュを焚いて撮影するのは止めましょう。

 

 

 見せ合いタイム

 

 そんなこんなで、むったり2時間撮影して写ルンですの27枚を使いきりました。その後は現像に出して、見せ合いのお時間!!

 

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やはり、7人も居れば自分が撮った事柄が他の人と被ってしまいます。しかし、その中で誰とも被らない事柄を印象的に撮影している方もいらっしゃいました。そして、自分と同じ事柄を撮影していてもアングルや撮り方次第で全く違う雰囲気にもなっていました。

こうやって、他人の“センス”に触れる事。これは本当に大事だと思いました。自分がどうしても持ってしまっている“固定概念”を変える事が出来る良いきっかけになりそうです。

 

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そして、見せ合っている中で言われた事。勘の良い方はお気づきかもしれませんが、私は斜め撮りをしている事が多いようです。確かに、そうかもしれません。ズームが出来ない、移動出来る範囲が決まっているという状況下では構図を作るのが難しいです。その中で、写真に動きを出そうとするとどうしても斜めに…。

他の方の写真を見ていると、それらをクリアするためにさまざまな工夫を凝らしていました。このような事を参考にして、自分の撮影バリエーションを増やしていきたいですね!!

 

 

まとめ

 

普段使う事が無い「写ルンです」、簡単だからこそ撮影するのが難しい「写ルンです」を使ってみて、新しい発見や学ぶ事が多かったです。たまには、このような撮影会も楽しいですね!!

皆さんも、「写ルンです」を使って普段とはちょっと違う“世界”を覗いてみてはいかがでしょうか??

またまた今回も長くなりましたが、最後まで読んでいただき ありがとうございました!